特別支援「学級」のあれやこれ

元特別支援学級の教員、願いgotoriのブログです。主に業務のまとめとか。特別支援あるあるとか。

知的固定とか情緒通級とか紛らわしいんじゃ!という方へ

おこんばんは。

 

 

さてさて,タイトルの通りですが,最近友人の子どもの進路相談などにのることがありまして、夏の研修会の進路のスライドを見せて説明してみましたが,「先のことすぎてw」となってしまい,基本中の基本をまとめようと思い,スライドを作ってみました。

 

でも発表する場がないんで,ブログに載せちゃうぞ⭐︎

 

ということで,これから特別支援学級を検討してるけどよくわかんないわ〜とか,

今年度初めて支援級もつわ〜みたいな人とか,参考になればと思います。

 

 

もう説明するのめんどいんで,以下ご覧ください(雑)

 

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普通になって欲しいと思うかもしれないけど

どうも、すごくひさしぶりにまとまった時間が取れたので、

ブログ、書いてます。

 

今日のお題は、療育や支援級を勧められた時に、

断った事例のその後をただ単に書きます。

 

初めに結論から言うと「勧められたら行っとけ」です。

 

 

●4歳、Kちゃんの例

軽度知的障害だろうと言われている。

会話は自分よりも弱い立場だと思った相手にマシンガントーク

母親は普通に育って欲しい、できれば普通級に行って欲しいという強い思いがあり、療育と普通幼稚園の両方に通わせてる。

 

このKちゃんがどうなっているかというと、

・2日療育、3日幼稚園

作業療法や療育の面談、定期通院があるため、幼稚園に行けない日がよくある。

・療育に行ったり幼稚園に行ったり、行かなかったりするので、安定した居場所がない。

・幼稚園の行事練習に出られない

・行事での達成感が味わえない。

・幼稚園で誰にも言い出せずお漏らしをしてしまう。(行事本番中)

・家で大暴れ。第号泣。

 

こんな感じ。

 

 

●支援級を勧められたUくん

中学1年生、普通級、軽度知的障害、自閉傾向あり。

小学校低学年から支援級入級を勧められていたが、両親ともに支援級への入級にはずっと難色を示している。

 

中学に上がってからは、1日学校で過ごすことが難しくなり、頑張っても2−3時間で下校。

二次障害で強迫性障害のような症状が出始め、精神科に数ヶ月単位で入院。

退院ののち、「体験」という名目で支援級の授業を受け始める。

 

→この子がどうなったかというと

・二次障害の症状が改善せず、入退院を繰り返す。

・暴言、暴力行為が徐々に出始め、支援級の授業でも受けることが困難。

・かと思えば無気力な日もある。

・支援級の生徒を嘲笑う日々。

・やる気にむらがある。不安定な状況。

・公立普通高校は進学を諦め、特別支援学校高等部へ進学するも、登校できる日は少ない。

 

 

 

とまぁ、こんな感じです。

 

 

 

ずっと思ってたけど、

「勧められたらまず行っとけ、話はそれからだ」

「情緒が安定して過ごせるようになることが最優先」

「情緒がぶっ壊れたら(←言い方)治らない。」

 

 

っていうのが本音ですね。

 

 

まず療育や支援学校・支援学級を経て、徐々に通常級にシフトしていく方法があるので、まずは情緒安定のために行っとけって話です。

 

療育・支援学校等だと福祉も身近だし、情報に触れる機会も増えますよ。

 

親も助けて貰いやすいですよ。

 

通常級で支援級適の子どもも分け隔てなくやってもらえるようになってきているはず?

はっきり言いますけど、ガチャですよ。校長ガチャ。担任ガチャ。

通常級の方が母数多いですから。

 

 

と刺々しく2021年のスタートです。

 

でもほんとのところも話すよ。

せっかくブログ見に来てくれる方々には。

 

 

ではまた。

 

 

 

 

こんなに細かい所までやるの?

通常級から支援級に異動されてきた先生とお仕事をしていると、よく言われるのが、これです。

 

特に、一緒に1年生を担任すると言われます。

 

どうやら手取り足取り、説明しすぎ、普通ここまでしない、と思っているようです。

 

 

通常級の生徒がどうかは分からないのですが、支援級は基本、最初にどっぷり支援して、必要が無くなった支援については徐々に抜いていく、というのが基本スタンスです。

 

 

たっぷり支援して、安心感を得たり、信頼関係が築けてから、少し支援を抜いて挑戦させる。

 

初めから、自分で考えたり創造したりすることができたら、支援級には居ないですからね。

 

 

ただ、誤解して欲しくないのは、たっぷり支援するというのは、大人が手取り足取り何でも先にやりすぎるのでは無く、十分説明した上で取り組ませるとか、その子が分かるまでの試行錯誤を一緒にするとか、そういう細さです。

 

 

あくまでも、年齢相応の対応で、たっぷり支援するのです。

 

 

これが伝わるまでは結構大変だったりしますが、基本なんで伝え続けます。

 

 

~fin~

 

赤色が痛いです

こんばんは。

今回は実際に子どもに言われた一言から。

 

タイトルまんま言われたことがあります。

 

 

ある授業で、カラー教材を使って授業をしました。

カラープリントされた教材を配った時、ある生徒が「先生、痛い。赤色が痛いです。」と言いました。

 

初めてそんなことを言われたし、支援級はカラー教材が良いと研修できいていたこともあり、一瞬戸惑いました。

 

しかし、目の前には痛みを訴える生徒の姿。

 

 

「特定の色が痛い」という感覚は、経験がなかったため、そういうのもあるのかと驚きました。

 

 

すぐに教材を白黒コピーして渡しました。

 

 

目の痛みはすぐ無くなったそうです。

 

 

支援級にいると、子どもが教えてくれることが多いです。

自分には経験のないことでも、子どもたちの訴えには耳を傾けて、すぐに対策をするのが大事かと思います。

 

まずは受け止める。

 

 

できそうでできないです。

 

 

毎日、発見があります。

 

 

 

 

~fin~

約束した次の日

こんばんは。


今日は約束について。


子どもを指導した際、約束をすることがあるかと思います。


明日はこうしようね、次からこうしようね、約束ね。



さて、あなたは明日、もしくはその次のタイミングの時に、彼らと交わした約束を覚えているでしょうか。



意外と覚えていないことが多いです。

私も意識的に覚えていないと、絶対に忘れてます。


子どもはすごーくよく覚えています。


そして、評価を待っています。




指導には継続性がなければいけません。



大人も覚えておかなければね。

忘れそうだったらメモすりゃいいんですよ。



約束→約束実行→即時評価


これ、すごく成長を促進します。




覚えてないなんて勿体ない。



メモ、しよーぜ。

約束だぉ?




~fin~


年齢相当の関わりって難しいよね。

今夜は満月だそうで。

月が綺麗みたいですよ。(私は見てない)

 

 

さて、

特別支援教育では、教育課程といわれるものが、

下学年のものを使って良いということになっています。

 

そうすると、ついつい生徒の年齢よりも、少し下の学年の話し方をしてしまうことがよくあります。

 

分かりやすく例を挙げると、中学生を相手にしてるのに、小2くらいを相手にした話し方をする感じです。

 

これは、よくあることですし、必ずしもそれが間違っているわけではないのですが、

自分に置き換えてみて考えて欲しいことでありんす。(完全に野風さんの影響)

 

 

私は、自分が中学生だったら、優しく話しかけられるのはいいですが、あからさまに子どもあつかいされるのは嫌だなぁと思います。

 

それに、テレビなどで流行ってる言葉とか使いたいし、

「PONPONPO〜N!!」とかも言いたいです。

 

まぁ、つまり何が言いたいかと言うと、

特別支援学級の生徒であっても、年齢の体感はそのまま中学生なのです。

 

 

特に、軽度の子や、発達障害の子は

こちらが易しく噛み砕こうもんなら

すぐに察知してヘソを曲げるか、「別に」とか言ったりします。

 

 

学習内容は下学年対応でも、

日常の会話は、年齢相当の話し方をしたいものです。

 

 

雰囲気の話です。

 

 

「オレなめられてんな」と思わせるような話し方をしてませんか。

 

 

 

今一度、ふりかえりを。

 

 

 

ではでは

 

〜fin〜

 

 

障害種とスピード感

こんばんは。

 

好きに書くようになってから、すごく気楽に更新できるようになった気がします。

いや、もしかしたら3日坊主かもしれません。

明日の私は明日にならないとWAKARANAI。

 

 

本題です。

 

よく、特別支援学級での指導法で、

「ゆっくり話す」「待つ」などのキーワードが出てきますが、

実は私の体感として、ちょっと種別があるような気がしているので、

今回はそのことについて書きます。

 

 

知的障害、または知的障害を伴う自閉症の生徒 →  「ゆっくり」「待つ」

知的障害のない発達障害系 →  「スピーディーに」「待たせない」

 

です。

 

 

支援級を長く担任されている方はわかるかもしれません。

 

 

私も長い間、ゆっくり話して、相手の反応をじっくり待っていました。

しかし、支援級に発達障害の生徒が増えてきて、今までの常識のような「ゆっくり」とかが通じないことが多くなってきました。

 

 

指示にしても、リアクションにしても、「待てない」人が発達障害の生徒には多かったように感じます。

 

 

発達障害の生徒は、「休憩時間に何をしていいか分からない」という傾向がありました。

きっと、何もしない時間の手持ち無沙汰が苦手なのかなと思いました。

 

 

当たり前やねん!

何をゆうとんねん!

基礎知識や!

 

と思われた方もいるかと思います。

 

 

しかしながら、知的障害ありの生徒と、知的障害のない生徒が同じ空間にいる時は、スピード感のスイッチ切り替えって難しいもんです。

 

 

でも、こうして改めて書き出してみると、

日常的に意識できるようになります。

 

 

当たり前のことを再確認できました。ありがとうブログ。

 

 

今回は私の体感を書きました。

 

 

ではまた。

 

〜fin〜