特別支援「学級」のあれやこれ

元特別支援学級の教員、願いgotoriのブログです。主に業務のまとめとか。特別支援あるあるとか。

普通になって欲しいと思うかもしれないけど

どうも、すごくひさしぶりにまとまった時間が取れたので、

ブログ、書いてます。

 

今日のお題は、療育や支援級を勧められた時に、

断った事例のその後をただ単に書きます。

 

初めに結論から言うと「勧められたら行っとけ」です。

 

 

●4歳、Kちゃんの例

軽度知的障害だろうと言われている。

会話は自分よりも弱い立場だと思った相手にマシンガントーク

母親は普通に育って欲しい、できれば普通級に行って欲しいという強い思いがあり、療育と普通幼稚園の両方に通わせてる。

 

このKちゃんがどうなっているかというと、

・2日療育、3日幼稚園

作業療法や療育の面談、定期通院があるため、幼稚園に行けない日がよくある。

・療育に行ったり幼稚園に行ったり、行かなかったりするので、安定した居場所がない。

・幼稚園の行事練習に出られない

・行事での達成感が味わえない。

・幼稚園で誰にも言い出せずお漏らしをしてしまう。(行事本番中)

・家で大暴れ。第号泣。

 

こんな感じ。

 

 

●支援級を勧められたUくん

中学1年生、普通級、軽度知的障害、自閉傾向あり。

小学校低学年から支援級入級を勧められていたが、両親ともに支援級への入級にはずっと難色を示している。

 

中学に上がってからは、1日学校で過ごすことが難しくなり、頑張っても2−3時間で下校。

二次障害で強迫性障害のような症状が出始め、精神科に数ヶ月単位で入院。

退院ののち、「体験」という名目で支援級の授業を受け始める。

 

→この子がどうなったかというと

・二次障害の症状が改善せず、入退院を繰り返す。

・暴言、暴力行為が徐々に出始め、支援級の授業でも受けることが困難。

・かと思えば無気力な日もある。

・支援級の生徒を嘲笑う日々。

・やる気にむらがある。不安定な状況。

・公立普通高校は進学を諦め、特別支援学校高等部へ進学するも、登校できる日は少ない。

 

 

 

とまぁ、こんな感じです。

 

 

 

ずっと思ってたけど、

「勧められたらまず行っとけ、話はそれからだ」

「情緒が安定して過ごせるようになることが最優先」

「情緒がぶっ壊れたら(←言い方)治らない。」

 

 

っていうのが本音ですね。

 

 

まず療育や支援学校・支援学級を経て、徐々に通常級にシフトしていく方法があるので、まずは情緒安定のために行っとけって話です。

 

療育・支援学校等だと福祉も身近だし、情報に触れる機会も増えますよ。

 

親も助けて貰いやすいですよ。

 

通常級で支援級適の子どもも分け隔てなくやってもらえるようになってきているはず?

はっきり言いますけど、ガチャですよ。校長ガチャ。担任ガチャ。

通常級の方が母数多いですから。

 

 

と刺々しく2021年のスタートです。

 

でもほんとのところも話すよ。

せっかくブログ見に来てくれる方々には。

 

 

ではまた。