特別支援学級「ただし〇〇による」問題・・・❶
こんにちは。
暖かくなったと思ったら、花冷え。
体調はいかがですか。異動の季節、落ち着かないシーズンでもありますね。
さて、今日は特別支援学級を語るには、避けて通れない「違い」についてです。
決まり文句「ただし、自治体による」
そうなんです、一言に「特別支援学級」と言っても、その運営方法に関しては、かなりそれぞれに違いがあるのです。
まず、決まり文句的に言えるのは、「ただし、自治体による」です。
このブログを始めて、沢山の先生方や保護者の方から、各地の様々な実態を教えていただきました。
今日は業務というよりも、特別支援学級という所に入って驚かないように、いただいた情報や、私の知っている現状をまとめたいと思います。
個別指導計画は知的だけのもの?
これ、そもそも呼び方も自治体によって違うようです。
個別「の」指導計画って呼ぶところもあるとか。まぁ、そんなちょっとの差は置いといて・・・。
個別指導計画は、主に、各教科と領域について書く様式になっています。(ただし、これも自治体による。)
つまりは、主要9教科の国語や数学、理科・社会、音楽…、あとは領域である道徳、総合など、つまり時間割に載っている内容についての目標や手立ての計画を書きます。
個別にする理由は「知的能力に差があるから。」
なので、知的障害の特別支援学級では当たり前のように書くし、義務だと教わってきました。
前のブログにも書きましたが、私の勤務していた自治体では、固定学級は知的障害対象の学級しかなかったため、何らその制度に疑問は持っていませんでした。
しかし、他自治体の情緒障害の固定学級の先生から、こんなお話をいただきました。
「うちは個別指導計画は作成義務ではなく努力義務になってますよ~」と。
「逆に、教育支援計画の方が作成義務があると言われています!」
・・・なるほど!
これは2つの違いからきているものかと思います。
①自治体の違い。
②知的学級と情緒学級の違い。
自治体の違いもあるとして、ここでの大きな違いは、知的と情緒の違い。
そうなんです。情緒障害学級は、そもそも教科の学習において、「学力に遅れはない」とされる子どもがそもそもの対象なのですよね。
なので、指導内容のメインを司るのは、情緒面のカリキュラム。
あくまでも情緒的な困難に対する支援計画と手立てが重要なんですね。
たとえば、自立活動「6区分27項目」とかですね。
確かに、自立活動は情緒にしかないカリキュラムです。
また、自立活動は個別の教育支援計画の方に記載するようになっています。
卒業後も、就労先で記載し続けますもんね。
ふむふむ。
この違いを知っておくのと知らないのでは、大きな違いになります。
そもそも自分がいるのは、知的なのか情緒なのか?
業務に大きな違いが出るので、根本的なことを押さえてなければいけません。
私のイメージとしては、
知的固定学級・・・個別指導計画>個別の教育支援計画
情緒固定学級・・・個別指導計画<個別の教育支援計画
というイメージです。どちらも大切なのですが優先度として敢えて挙げるならば、です。
また、個別指導計画は「学校」にいる時のみ使います。
個別の教育支援計画は、進学しても就労しても継続していくものです。
でも、本当に「自治体による」
何度も言いますが、この言葉は特別支援学級を語る上では、欠かせない決まり文句のようなものです。
本当は統一すべきなんですけどね。
統一できるほど、特別支援教育の歴史は積み上がっていないのが現状です。
これからまだまだ研究が必要な分野なのだと思います。
固定学級の中でも・・・
さらに、固定学級のなかでも違いがあります。
授業形態は最たるものかと思います。
私が経験した中でも、
通常学級の授業を受ける子・受けない子/受ける頻度は違っていました。
全て子どもの実態に応じている、もしくは自治体独自のルールなど
理由は様々ですが、違っています。
まずは、自分の学校がどんな形態で特別支援学級を運営しているのか、
そこを確認してから各業務に取り組んだ方が良いでしょう。
違いを確認しよう
参考までに、私が異動した時に確認してたことを書いておきます。
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1、個別指導計画と個別の教育支援計画の作成様式、重要度
2、支援級で受ける授業と交流級で受ける授業の時間割
3、交流の頻度
→教科の授業のみか・総合や道徳なども受けるのか、その頻度
4、行事での交流形態
5、委員会・部活動での交流の有無
6、集会時の並び順は通常級の中なのか、支援級単独なのか
7、通常級の名簿に入っているか、教室に支援級在籍生徒の机を置くのか。
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ざっとこのくらいでしょうか。
とにかく、疑問に思ったことは逐一確認することをお勧めします。
ちなみにタイトルに❶と付いているのは、まだまだいろーんな違いがあるからです・・・
まじ統一して・・・
でもこの違いの中にも一本通るスタンダードはあるので、それを今後ゆっくり見つけながら書いていければと思っています。
ではではまた。